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岡山市で相続が始まったら?「まず何をすべきか」専門家が5つのステップで解説 news 01
2026.02.02
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親が高齢になり、「もしもの時」が頭をよぎる機会が増えてきた方も多いのではないでしょうか。特に岡山市内に実家がある場合、放置すれば空き家問題に発展するリスクもあり、早めの備えが欠かせません。
相続は、適切な手順を知っているかどうかで、その後の負担が大きく変わります。本記事では、株式会社タークス不動産の専門家視点から、岡山市で相続に直面した際に迷わず行動できるよう「まず着手すべき5つのステップ」を分かりやすく解説します。この記事を読めば、今あなたが何を準備し、誰を頼ればよいのかが明確になります。
1.相続手続きで最も重要な「期限管理」とは
相続手続きには法律で定められた厳格な期限が存在します。この期限を過ぎてしまうと、取り返しのつかない不利益を被る可能性があるため、まず最初に確認すべき事項となります。
特に重要な期限は以下の2つです。
· 相続放棄:相続開始を知った日から3ヶ月以内
· 相続税の申告・納税:相続開始を知った日の翌日から10ヶ月以内
岡山市内でも「後で考えよう」と先延ばしにした結果、多額の借金を背負ったり、税制上の特例が受けられなくなったりするケースが少なくありません。相続放棄は原則「自己のために相続の開始があったことを知った時から3か月以内」に手続きが必要です。ただし、財産調査に時間がかかるなど、期間内に判断できない事情がある場合は、家庭裁判所に申立てて熟慮期間を伸長できることがあります。また、相続税の申告期限については、小規模宅地等の特例など相続税の特例は原則として申告期限までの申告が前提となるため、早めに税理士や税務署で確認することが重要です。
相続が始まったら、まずカレンダーに期限を書き込み、スケジュールを逆算して動くことが第一歩です。
参考: 相続の放棄の申述|裁判所
2.ステップ1:遺言書の有無確認と相続人の確定
相続手続きの最初のステップは、遺言書の有無確認と相続人の確定です。遺言書の存在によって、その後の進め方が大きく変わるため、まずここから着手する必要があります。
2-1.遺言書の捜索方法
遺言書は以下の場所で確認できます。
· 自宅:金庫、仏壇、書斎、貸金庫などを探す
· 公証役場:公正証書遺言については、平成元年以降に作成されたものを対象に、日本公証人連合会が情報を管理しており、全国どこの公証役場でも検索可能です(岡山市内には岡山公証役場があります)。申出できるのは相続人等の利害関係人で、申出は無料となります
· 法務局:自筆証書遺言保管制度を利用している場合
自筆証書遺言が見つかった場合は、開封せずに家庭裁判所で「検認」の手続きが必要です。勝手に開封すると5万円以下の過料が科される可能性があるため注意が必要となります。
2-2.法定相続人を確定するための戸籍収集
遺言書がない場合、または遺言書に記載のない財産がある場合は、法定相続人を確定する作業が必要です。
被相続人の出生から死亡までの連続した戸籍謄本を収集し、配偶者や子、場合によっては親や兄弟姉妹まで、誰が相続人になるのかを正確に把握します。岡山市の本籍地が市外に移転している場合もあるため、戸籍の追跡には時間がかかることがあります。
戸籍収集は慣れていないと難しい作業のため、司法書士などの専門家に依頼することも選択肢の一つです。
3.ステップ2:財産の全体像把握と岡山市内不動産の評価
相続人が確定したら、次は被相続人が残した財産の全体像を把握することが重要になります。預貯金や株などの金融資産だけでなく、不動産の状況を正確に整理する必要があります。
3-1.財産目録の作成方法
財産目録とは、相続財産を一覧にした資料のことです。以下の項目を整理します。
| 財産の種類 | 確認すべき内容 | 主な確認先 |
| 預貯金 | 金融機関名、支店名、口座番号、残高 | 通帳、キャッシュカード、郵便物 |
| 不動産 | 所在地、地番、家屋番号、評価額 | 登記事項証明書、固定資産税納税通知書 |
| 有価証券 | 証券会社名、銘柄、株数 | 証券会社からの報告書 |
| 生命保険 | 保険会社名、証券番号、保険金額 | 保険証券、保険会社への照会 |
| 負債 | 借入先、借入額、返済状況 | 契約書、督促状、信用情報機関への照会 |
プラスの財産だけでなく、マイナスの財産(借金)も必ず調査することが重要です。借金が多い場合は相続放棄も検討する必要があるため、3ヶ月の期限内に判断しなければなりません。
3-2.岡山市の不動産評価における注意点
岡山市内の不動産は、場所によって評価額の差が激しい特徴があります。特に以下の点に注意が必要です。
· 岡山駅周辺や表町商店街エリア:路線価が高く、相続税評価額も高額になる傾向
· 郊外の住宅地:評価額は比較的低めだが、空き家になると管理負担が大きい
· 農地や山林:相続税評価額は低いが、活用方法が限られる
空き家になる予定の物件は、早めに「登記事項証明書」を取得して名義を確認し、固定資産税納税通知書で評価額を把握しておく必要があります。岡山地方法務局(本局は岡山市北区)で登記情報を取得できます。
不動産の評価は専門知識が必要なため、不動産鑑定士や税理士への相談をおすすめします。
4.ステップ3:遺産分割協議で「誰が何を」引き継ぐか決定
相続人と財産が確定したら、誰が何をどれだけ引き継ぐかを話し合う遺産分割協議を行います。この協議は相続人全員の合意が必要で、一人でも欠けると無効になります。
4-1.遺産分割協議書の作成
口頭での合意だけでは後々トラブルになるため、必ず遺産分割協議書を作成します。
遺産分割協議書に記載すべき項目は以下の通りです。
· 被相続人の氏名、生年月日、死亡年月日、本籍地
· 相続人全員の氏名、住所、続柄
· 各相続人が取得する財産の詳細(不動産は所在地・地番まで正確に記載)
· 作成日付
· 相続人全員の署名・実印での押印
特に不動産の記載は登記事項証明書の通りに正確に行う必要があります。一文字でも違うと、後の相続登記で受理されない可能性があるため注意が必要です。
4-2.岡山市の空き家対策を視野に入れた協議
岡山市では空き家問題が深刻化しており、岡山市空き家バンクなどの制度も整備されています。
遺産分割協議では、実家を誰が管理・処分するのかを具体的に決めることが重要です。「とりあえず共有名義に」という安易な選択は、後の売却時に全員の同意が必要になるなど、かえって問題を複雑にすることがあります。
管理できない不動産は、早めに売却や寄付を検討することも一つの選択肢となります。
5.ステップ4:相続登記の義務化に対応した名義変更
2024年から義務化された相続登記は、非常に重要なステップです。これまで任意だった不動産の名義変更が、法律で義務付けられました。
5-1.2024年からの相続登記義務化
相続登記の義務化により、以下のルールが適用されます。
· 相続により不動産を取得したことを知った日から3年以内に相続登記を申請する義務
· 正当な理由なく義務を怠ると10万円以下の過料が科される可能性
· 2024年4月1日より前に相続した不動産も対象(ただし、施行日から3年間の猶予期間あり)
なお、遺産分割で不動産を取得した場合も、遺産分割の日から3年以内に分割内容に応じた登記が必要になるため注意が必要です。放置すればペナルティの対象となるため、遺産分割が決まったら速やかに手続きを進める必要があります。
5-2.岡山地方法務局での手続き
相続登記は、不動産の所在地を管轄する法務局で行います。岡山市内の不動産であれば、岡山地方法務局(本局は岡山市北区南方)が管轄です。
必要書類は以下の通りです。
· 被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本
· 相続人全員の現在戸籍謄本
· 相続人全員の住民票
· 遺産分割協議書と相続人全員の印鑑証明書(協議による場合)
· 不動産の固定資産評価証明書
· 相続関係説明図
手続きは自分で行うこともできますが、書類の準備や申請書の作成には専門知識が必要です。司法書士に依頼すると確実で、時間と手間を大幅に削減できます。
6.ステップ5:相続税の申告・納税を期限内に完了
最後のステップは、相続税の申告と納税です。すべての相続で必要なわけではありませんが、遺産総額が基礎控除額を超える場合は申告が必要になります。
6-1.相続税申告が必要なケース
相続税の基礎控除額は以下の計算式で求められます。
基礎控除額=3,000万円+(600万円×法定相続人の数)
例えば、配偶者と子ども2人の計3人が相続人の場合、基礎控除額は4,800万円(3,000万円+600万円×3人)となります。遺産総額がこの金額を超える場合は、相続税の申告が必要です。
岡山市内に不動産を複数所有している場合や、預貯金が多額にある場合は、基礎控除額を超える可能性が高くなります。
6-2.岡山市内の管轄税務署
相続税の申告は、被相続人の死亡時の住所地を管轄する税務署に提出します(相続人の住所地ではありません)。岡山市内の管轄は住所により異なるため、「岡山西税務署」「岡山東税務署」(場合により「西大寺税務署」「瀬戸税務署」など)のいずれが該当するかを、国税庁の公的な一覧で必ず確認してください。
申告期限は相続開始を知った日の翌日から10ヶ月以内で、この期限内に納税も完了させる必要があります。
相続税の計算には、小規模宅地等の特例や配偶者の税額軽減など、複雑な特例が多数存在します。これらを適用することで税額を大幅に減らせるケースもあるため、税理士への相談を強くおすすめします。
7.まとめ:岡山市で円満な相続を実現するために

相続は、事前の準備と正しい手順の把握によって、トラブルを未然に防ぐことができます。岡山市特有の不動産事情や法律の期限を意識し、今回ご紹介した5つのステップを一つずつ進めていくことが重要です。
まず取り組むべきは、期限の確認と遺言書の有無確認から始まります。そこから財産の把握、遺産分割協議、名義変更、税務申告へと進めていく流れになります。
株式会社タークス不動産では、岡山市での相続に関するご相談を承っております。特に不動産の評価や空き家対策については、地域に精通した専門家として、適切なアドバイスを提供できます。
まずは家族で「これからどうするか」を話し合うきっかけを作ることが、何よりの備えとなります。不安なことがあれば、地元の専門家に早めに相談し、安心への一歩を踏み出すことをおすすめします。円満な相続の実現に向けて、適切な準備を始めていきましょう。
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